【非ドコモユーザの】電波が届かないキャンプ場対策

小田原市いこいの森キャンプ場。遊べる川もあってとてもいいところだったんですが、auの電波が届かない(キャンプ場です)。市街地からそう離れている訳でもないのに、人口カバー率99%の罠ですね。12月までにはカバーされるようですが。

次に行く予定の道志村山伏オートキャンプ場もau圏外というのは、この本で調べていました。ドコモしか入らないキャンプ場ってけっこうあるんですよね。このあたりがさすがトップシェア。底力が違います。

最初に結論

これとLINEモバイルSIM(docomo)で解決しました。自宅と同じSSID設定をしておけばシームレスに繋がるし、まったく問題なしです。記事公開時点で4,000円弱。何度か使えばまぁ、投資効果は十分かと。




技術的なお話

細かいところは省略しますが。
通信エリアについてはMVNOのブランドとはまったく無関係で、実体のMNOによって決まります。同じブランドでもauやソフトバンクを使うメニューもありますので間違えないようにして、ドコモのメニューを選んでおけばOK。

実際に当該ポイントで通信可能かどうかは、使う端末が対応する周波数帯(バンド)によって決まります。以前こんな話がありましたが、日本独自の周波数帯で整備していたauが、世界的な互換性を優先したiPhoneと対応バンドが合わなかった、という話です。

さて、ドコモはバンド1、バンド3、バンド19、バンド21、バンド28を使っています。なので、これらすべてをカバーしていれば理想的な訳ですが、必ずしもすべてである必要はありません。というのは、各バンドの用途はそれぞれ異なっているから。

バンド1は最も広く使用されていて、エリアカバー用途。バンド3は速度対策。バンド19は主に郊外・山間部のエリア対策。バンド21がまた速度対策で、バンド28はテレビ放送への障害の可能性があるので慎重に運用されていて、まだ広くは使われていません。

今回のキャンプ場での電波対策であれば「エリア対策」、つまりバンド1、19が重要と考えられます。なお、これはドコモの場合であってauやソフトバンクでは異なります。

さて、選定した端末のカバー周波数帯はバンド1、バンド3、バンド5、バンド19。2016年末リリースの機器ですから少ないですが、1と19は満たしています。道志村でこの2つを中心にドコモの基地局が立っていれば問題なく使える、というわけです。

では実際に当該ポイントでの電波状況について。こちらにて、用途を携帯・PHS、地域を山梨県南都留郡道志村、免許人をNTTドコモで絞り込みます。すると、

  • 平26.12.22:2つ
  • 平29.7.27

の3つの免許情報が出てきます。見方は細かい説明もないし想像ですが、ともあれ
バンド1、バンド3、バンド19、バンド21
の4種類が見つかります。場所まで書かれているわけではありませんが、局数の多さではバンド1、19のように見えますので、この2つをカバーしていれば十分でしょう。

使えたか、というと

と、いうことで実際にキャンプ場に持っていきましたが...問題なく使えました。圏外になったりすることもなく、速度も十分です。なお、auはエリアマップの通りしっかり圏外で、時折届くこともある、くらい。人気のキャンプエリアですから、整備を進めてほしいですね。

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